吉野家の自意識

内定も単位も無いので毎日大学に来ている。

孤独な学生にとって、「学食」は忌避すべき穢れだ。

かと言って、外食をするのにもそれなりの度胸が要る。ただ運が良いことに、この前の記事にも書いた超有能な女性店員が仕切っている大学前の吉野家は世界一ストレスレスな食環境を提供しているため、私でも安心して毎日入ることができる。

「ベジ牛」というメニューが最近できて、今はこれを頼むことが多いのだけれど、以前は、「牛ねぎ玉丼の並と生野菜サラダの醤油ドレッシングで」と、一字一句違わずこの注文を繰り返していた。

ごく稀に「ネギだく」を注文する客がいる。ネギだくと言えば、かの有名な「吉野家コピペ」にも登場する伝説的な隠し無料オプションだ。

吉野家通の俺から言わせてもらえば今、吉野家通の間での最新流行はやっぱり、
ねぎだく、これだね。
大盛りねぎだくギョク。これが通の頼み方。
ねぎだくってのはねぎが多めに入ってる。そん代わり肉が少なめ。これ。

そもそも吉野家の牛丼は牛肉よりも玉ねぎの方が美味しい。私もネギだくを頼んでみたい。だが、

「牛ねぎ玉丼の並のネギだくと生野菜サラダの醤油ドレッシングで」

こんな注文は恥ずかしくてできない。吉野家で健康志向とか無い。あまりにも無い。