イケメンになるには整形しなければならないけれど、適切なボディタッチの技術を習得してイケメン風の挙動を身につけることは誰にでもできる。これは案外簡単なことなのだけれど、誰もきちんと解説しないので、私が書く。
ボディタッチの基礎
私は去年の5月に京都四条でカップルをひたすら観察するというフィールドワークを行った。野生のイケメンの挙動を多数解析した結果、優れたボディタッチには以下3つの基本的な考え方があるのではないかと気づいた。
- 侵害性の低い部位を触る
- 軽いタッチを心がける
- パートナーを思いやって触る
順に解説したい。
1. 侵害性の低い部位を触る
たとえ交際関係にあったとしても、いきなり性器やお尻や胸に触られることは甚大なストレスをもたらす。それらの侵害的な部位を避けて触ることが重要になるわけだけれど、では、侵害性の低い部位はどこなのかというと、私はそれは肩から手にかけての腕だと思う。腕は可動性が高く、振り払うことも容易だ。パートナー間の最もポピュラーな身体接触が「手をつなぐ」ことであるのは、手のひらの侵害性の低さと関係していると思う。
2. 軽いタッチを心がける
人間の身体は繊細なのであまり強く触ってはいけない。では、「軽いタッチ」とは具体的にどういうことかというと、これは実例を見るのが早い。
このウィリアム王子とベン・アフレックの例は参考になると思う。力を入れず軽く添えるようにしてパートナーの肩(侵害性の低い部位)に触れている。性的ないやらしさの欠片もない表情をしていることにも注目したい。
3. パートナーを思いやって触る
ボディタッチを通してパートナーを思いやる心が伝わるとすれば、それは素晴らしいことだと思う。この思いやりが伝わるボディタッチについては、去年路上で遭遇したとある雰囲気イケメンに学んだ。
雰囲気イケメンと女性が、女性を車道側にして歩いていた。私は向かい側から自転車で通り過ぎようとしていたのだけれど、向かって来る私に気づいた彼は、指先で軽く女性の両肩を押さえて、スッと自らと身体の位置を入れ替えた。
別にぶつかるほど近くを通り過ぎた訳でもないので、目の前でいちゃいちゃされてイラッとしたけれど、この彼の挙動は、1.肩という侵害性の低い部位に触れて2.軽いタッチで3.安全を守りたいという思いやりを示す、というボディタッチのエッセンスが詰まった美しい行動だった。
まとめ
まずはボディタッチの上手な人の挙動を観察して完コピすることによって、優れたボディタッチの「型」を身体にインプットする。次に、習得したボディタッチを実際にパートナーに試みて反応を見る。上の画像のキャサリン妃とジェニファー・ガーナーのようないい表情が返ってくれば、そのボディタッチは成功したと言えるだろう。より心地いい方向に試行錯誤してゆけばいずれあなた自身の方法論も確立するはずだ。