肌を触れ合せるセックスの気持ち良さと日常のコミュニケーションとしてのスキンシップ

日本人はもうセックスしなくなるのかもしれない作者: 湯山玲子,二村ヒトシ出版社/メーカー: 幻冬舎発売日: 2016/05/12メディア: 単行本この商品を含むブログ (2件) を見る前回に続いて、『日本人はもうセックスしなくなるのかもしれない』の感想をもう少し書…

セックスにおける「男性役割」のつまらなさ ―私自身のセックスの悩みを通じて―

日本人はもうセックスしなくなるのかもしれない作者:湯山 玲子,二村 ヒトシ発売日: 2016/05/12メディア: 単行本やはりセックスにおける「男性役割」はつまらないし気持ち良くない――『日本人はもうセックスしなくなるのかもしれない』を読んでそう思った。こ…

セックス同意書 ―Yes means yes, or no means no?―

11月祭でサークラクラッシュ同好会の会誌を買って来て、ひでシスさん(id:hidesys)の『セックス同意書』を読んだ。フェミニズムの「Yes Means Yes(性行為について、拒否の意思が示されたとき拒否だと考え、それ以外は同意とみなす(No Means No)のではな…

理由なくモテるハーレム系主人公にストレスを感じてしまう

溺れる花火 1 (ビッグコミックス)作者:峰浪 りょう発売日: 2010/01/29メディア: コミック『ヒメゴト』が最高に面白かったので、峰浪りょうさんの前作『溺れる花火』も読んでみた。『ヒメゴト』と同様に恋愛における幻想と真実の落差が鮮烈にかつ繊細に描かれ…

東京タラレバ娘 ―愛されたい願望と愛することのむずかしさ―

*1最近東村アキコさんの『ヒモザイル』を読んで、自分のアシスタントを「クソメン」呼ばわりして上メセでモテ指南するという内容に、青筋立ててキレつつも、漫画としての面白さには惹かれてしまう(第二話の「抜け感男子」には吹いた)という体験をした。そ…

ぼくは藤沢数希が童貞であることを証明しようと思う。

ぼくは愛を証明しようと思う。作者: 藤沢数希出版社/メーカー: 幻冬舎発売日: 2015/06/24メディア: 単行本この商品を含むブログを見る『ぼくは愛を証明しようと思う。』を読んだ。女性にフラれ続けて落ち込む主人公の27歳弁理士のわたなべ君が、勤務先の特許…

あまり大きな声では言えないけど乳首は気持ちいいです…

オトコのカラダはキモチいい (ダ・ヴィンチBOOKS)作者: 二村ヒトシ,岡田育,金田淳子出版社/メーカー: KADOKAWA/メディアファクトリー発売日: 2015/02/27メディア: 単行本この商品を含むブログ (4件) を見る『オトコのカラダはキモチいい』を読んだ。この本は…

増田に書いた恋愛エントリをまとめてみた

このブログを作る前は「はてな匿名ダイアリー」(通称「増田」)に恋愛エントリを書いていた。これからはまとまった内容の記事はこっちに書くと思うので、今までに書いた増田をまとめてみた。増田は「タイトルで釣り、中身では釣らない」を信条にして書いて…

男性器中心主義を脱してセックスを豊かにする方法

前の記事では「男の不感症」について書いた。「男の不感症」とは、「男性である自分は男性器で感じなければならない、男性器でしか感じられないという思い込み」のことだと私は定義する。そしてこの思い込みは、パートナーに男性器以外の性感帯を触って貰っ…

「男の不感症」とは何か ―「ソープに行け」と言われて本当にソープに行ってしまった童貞たちの例を通して―

男の不感症 『感じない男』は、「男の不感症」という画期的な問題意識を提起した。森岡正博の「男の不感症」についての下に引用する語りに注目してみよう。感じない男 (ちくま新書)作者:森岡 正博発売日: 2005/02/08メディア: 新書 「男の不感症」は、二つの…

性愛の無い日常と有る日常の転換点 ―「あなた」の性欲を受け容れるということ―

*1若者のセックス離れが統計的に明らかになっているけれど、個人的にもこれはすごく身近に感じることで、というのも、私は一年前までセックスのことを都市伝説のようなものだと思っていた。それなのに、今は当たり前のようにセックスが日常に存在している。…