2015-01-01から1年間の記事一覧

『モテキ』を読んでいつかさんの扱いの酷さにキレてしまった

モテキ (1) (イブニングKC)作者: 久保ミツロウ出版社/メーカー: 講談社発売日: 2009/03/23メディア: コミック購入: 33人 クリック: 1,075回この商品を含むブログ (473件) を見る『モテキ』を読んだ。面白い漫画だったけれど、どうも読後感にスッキリしないも…

セックス同意書 ―Yes means yes, or no means no?―

11月祭でサークラクラッシュ同好会の会誌を買って来て、ひでシスさん(id:hidesys)の『セックス同意書』を読んだ。フェミニズムの「Yes Means Yes(性行為について、拒否の意思が示されたとき拒否だと考え、それ以外は同意とみなす(No Means No)のではな…

理由なくモテるハーレム系主人公にストレスを感じてしまう

溺れる花火 1 (ビッグコミックス)作者:峰浪 りょう発売日: 2010/01/29メディア: コミック『ヒメゴト』が最高に面白かったので、峰浪りょうさんの前作『溺れる花火』も読んでみた。『ヒメゴト』と同様に恋愛における幻想と真実の落差が鮮烈にかつ繊細に描かれ…

『ヒメゴト』 ―恋の幻想と自己受容―

ヒメゴト~十九歳の制服~ (1) (ビッグコミックス)作者:峰浪 りょう小学館Amazon『ヒメゴト』を読んだ。かなり濃い性描写を含む恋愛漫画なのだけれど、ストーリーが面白すぎてオナニーする暇もなく最終巻まで読んでしまった。 登場人物 同じ大学に通う19歳の主…

はてなユーザーの性格分類統計

前回の記事でMBTIについて書いたけれど、ブコメ欄で診断結果を報告しているはてなユーザーの性格分類が明らかに偏っていて面白いので統計をとってみた。上記リンク先のブクマページに2015年10月16日現在までに付けられているブコメから、診断結果が明示され…

MBTIという神テスト

極端人間かよ 仕事におけるわたしの性格は【思想家 (INTP)】タイプです http://t.co/TWeeh9qhOb https://t.co/i3LID86W3P pic.twitter.com/4sQ4EOEUwz— ひでシス (@hidesys) 2015年10月15日 昨日ひでシスさん(id:hidesys)が面白そうなテストをやっていたの…

自分と付き合いたい願望

この匿名ダイアリーを読んで、昔の自分もこんなことを考えていたなあ、と、思った。過去の私は、自分と良く似た人と付き合って、深いところで分かり合うのが恋愛だと思っていた。でも、実際に自分と全然違うタイプの人と付き合ってみて、分からないところを…

包茎治療に高度な情報リテラシーが試された話

精通と性教育に関するネタがTwitterでシェアされていて、性教育されなさ過ぎて精通前夜の思春期に苦労した体験を思い出した。 高1の頃の話 私は未だ射精したことがなく、小学生のそれのような包茎だった。おかしいと気づいたのは、当時所属していた卓球部の…

キリンラガービール

キリン ラガービール 350ml×24本出版社/メーカー: キリンビールメディア: 食品&飲料この商品を含むブログを見る最近気づいたのだけれど、キリンラガービール、すごくいい。数年前は、日本のビールとか味が薄すぎてこんなものは酒じゃないみたいに馬鹿にして…

東京タラレバ娘 ―愛されたい願望と愛することのむずかしさ―

*1最近東村アキコさんの『ヒモザイル』を読んで、自分のアシスタントを「クソメン」呼ばわりして上メセでモテ指南するという内容に、青筋立ててキレつつも、漫画としての面白さには惹かれてしまう(第二話の「抜け感男子」には吹いた)という体験をした。そ…

『ジェンダー・トラブル』 ―1.2. 〈セックス/ジェンダー/欲望〉の強制的秩序―

ジェンダー・トラブル―フェミニズムとアイデンティティの攪乱作者:ジュディス バトラー青土社Amazon 『ジェンダー・トラブル』 〈セックス/ジェンダー/欲望〉の主体 フェミニズムの主体としての「女」 〈セックス/ジェンダー/欲望〉の強制的秩序 1.2.「…

『ジェンダー・トラブル』 ―1.1. フェミニズムの主体としての「女」―

ジェンダー・トラブル―フェミニズムとアイデンティティの攪乱作者:ジュディス バトラー青土社Amazon25日に大学の図書館でホリィ・センさん(id:holysen)とひでシスさん(id:hidesys)とぶたおさん(id:butao)と4人でバトラーの『ジェンダー・トラブル』(1…

下駄とファッション

http://sousounetshop.jp/?pid=90816205去年から京都の「SOU・SOU」というお店で買った下駄を夏場にはいつも履いているのだけれど、これがなかなか良い。何よりも足の裏に桐の感触のある気持ちよさ。桐は軽いからスタスタ歩けるし、今日みたいな雨の日に水溜…

インターネット依存との付き合い方

http://tenebi.hatenablog.com/entry/2015/07/16/165546 スマホを操作する。 ただそれだけで楽しいコンテンツがあり、 ブログがあり、反応がある。 はまるきっかけはレールをうまく走れなかったことだろう。 以来現実をごまかしながら辛い時はネットをすると…

会社員にだけはなれないと思って会社員になるだけの人生だった

13歳のハローワーク作者:村上 龍幻冬舎Amazonhttps://www.13hw.com/special/ps_01_02.html わたしは、幼いころから性格が団体行動に合わなかった。教師や目上の人から指示・命令されると、とにかく反発してしまう子どもだった。幼稚園のころから、お前はサラ…

就活オワタ\(^o^)/

今日、名古屋の小さなIT企業の面接に行って、その場で内定を貰った。これで就活は終わり。マイナビとリクナビから秒速で退会する。学生を過剰な競争に巻き込み、恐怖を糧とするevilな連中との縁を切れたことはまず良かったと思う。就活の経緯をまとめておく…

キャラメルポップコーンとコカコーラ

話題の『マッドマックス 怒りのデス・ロード』を見て来た。私は映画の批評能力に自信が無いので無駄にネタバレするだけの言及は避けるけれど、取り敢えずアクションは今まで見た映画の中で一番やばかった。絶えずびびりっぱなしで、見終わった後も鼓動が収ま…

ぼくは藤沢数希が童貞であることを証明しようと思う。

ぼくは愛を証明しようと思う。作者: 藤沢数希出版社/メーカー: 幻冬舎発売日: 2015/06/24メディア: 単行本この商品を含むブログを見る『ぼくは愛を証明しようと思う。』を読んだ。女性にフラれ続けて落ち込む主人公の27歳弁理士のわたなべ君が、勤務先の特許…

「自分のために書く」ということ ―「私」の需要を「私」が供給するクリエーション―

私のような零細ブロガーが文章を書くにあたって、何を目的にするか、ということが問題になる。多くの人に読んで貰いたい、アクセス数を増やしたい、ということはまずあると思う。より掘り下げて言えば、できるだけ多くの人に自分の文章で影響を与えたい、影…

LINEはゴミ

LINE信奉者が書いた匿名ダイアリーが話題になっているけれど、LINEはゴミ。異論はない。最近初めてLINE使ってみたけれど、酷い。短文のスッカスカのコミュニケーションに、気持ちの悪いスタンプ。吐き気がする。あんなものはナンパ師専用ツールで良いでしょ…

パートナーと親密になるためのボディタッチの基礎

イケメンになるには整形しなければならないけれど、適切なボディタッチの技術を習得してイケメン風の挙動を身につけることは誰にでもできる。これは案外簡単なことなのだけれど、誰もきちんと解説しないので、私が書く。 ボディタッチの基礎 私は去年の5月に…

Inboxの快感

最近Gmailのアプリを「Inbox」に移行して、これがとても気持ちいい。最初は使い方が分からなかったのだけれど、とにかくチェックボタンを押してメールを受信トレイからアーカイヴに移せば良いのだと気づいた。 意外にいいなぁ、と思うのはサクサクと「完了」…

就活のディスコミュニケーション ―企業と学生の騙し合い―

中小に絞って就活をするようになってから気づいたことがある。大企業と違って中小の場合はこちらも「選べる」という意識があるため、会社説明会ではその会社がアリかナシか判断する訳だけれど、そういう視点で会社を見ていると引っかかるポイントがある。学…

小さなコミュニケーション上の勝利

システム開発会社の内定者説明会に参加して来た。三月から順次内定を出している会社で、今日の参加者は二人だけ。私と、もう一人はいかにもな就活スタイルに身を包んだ女性だった。説明会は社長と古参の採用担当者によって行われ、クリアな給与体系とオープ…

就職活動最終盤

水曜日 初めての内定が貰えた。ただ、客先常駐メインのシステム開発会社なので出来れば入社を避けたい。 木曜日 名古屋の小さなIT企業を見て来た。自社開発100%で、ヲタっぽい人が多い硬派な会社。エントリーしたら副社長から直接メールが来て、本社で3時間…

吉野家の自意識

内定も単位も無いので毎日大学に来ている。孤独な学生にとって、「学食」は忌避すべき穢れだ。かと言って、外食をするのにもそれなりの度胸が要る。ただ運が良いことに、この前の記事にも書いた超有能な女性店員が仕切っている大学前の吉野家は世界一ストレ…

日本のフェミニズムの歴史と非モテの陥る「男女平等」の罠

一連の「弱者男性」議論と関連した下の匿名ダイアリーを読んでいて、ある既視感に遭遇した。 フェミニズムは、「女性の地位向上」ではなく「ジェンダーの不平等を解消するための運動」(ジェンダーフリー)だと私は理解しているんだけど、その観点から考えれ…

遠距離恋愛

昨日彼女と会った。彼女は今年の春から愛知で働いていて、私は京都にいるので、遠い。しかも彼女は平日にとびとびで休日があって、私は単位が足りないので毎日大学に行って就活もしていたりで、まったく会えない。夜に電話をかけても、残業で疲れていらいら…

就職活動の方針転換 ―非コミュ文系に居場所はあるのか―

就職活動をしている。内定はまだない。私は今、就職活動について重大な方針転換の必要に迫られている。 当初の方針 ―メーカー、鉄道志望― 私は就職活動を始めたのが今年の3月からと遅くて(院に進学して研究者を目指すつもりだったけれど、現在の専攻分野(…

「弱者男性」は何故フェミニズムを敵視するのか

「キモくて金のないおっさん」のインパクトがすごい。しかし、「金のない」は分かるとして、「キモくて」とはどういうことだろうか。「キモくて」は客観的な容姿の醜さのみではなく、自意識の要素を多分に含む曖昧な言葉のように思える。多様な解釈が可能だ…