30歳業務経験3年未満Web系エンジニアが転職エージェントを使って普通に転職したメモ
最近転職エージェントを使って転職したので、攻略や感じたことについてメモを書きたい。Web系エンジニアについて、社名を具体的に出すようなタイプの意識高い転職エントリは多いけれど、普通の転職活動の情報が少ない印象があるので、そういった参考になれば良いと思う。
転職概要
転職エージェント
- 市場感や面接での話し方のコツなど何も知らない状態だと色々と教えてくれるので助かる
- エージェントの経験や能力の個人差が非常に大きい
- レバテックやGeeklyのエージェントは全然頼りにならない感じだった
- エージェントを使って転職したい方は私に連絡くれれば有能なエージェントの情報教えます
- スケジュールの調整等を代わりに全部やってくれるので、多数の選考を同時進行しやすい
- 企業研究に役立つ情報も色々と教えてくれる
- 積極採用している企業の求人を紹介してくれるので、企業側の採用計画とのミスマッチが起きづらい
- 内定時に年収の3〜4割の料金が採用企業に発生すると言われているので、エージェント経由以外の応募者と比べて採用判断で不利になりそう
- 逆に言うと、内定獲得についてエージェントとの利害関係が強固に一致しているため、一緒に内定を取りに行く仲間として頼もしいとも言える
市場感
- Web系エンジニアは圧倒的に売り手市場という感じだった
- 業務経験3年程度(中級者)以上であれば引く手数多だと思う
- 上場している有名企業を中心に受けたけれど書類と面接の通過率は予想以上に良かった
応募数
- 15社に書類応募して13社通ってしまい、面接スケジュールが過密になってしんどかった
- 本当に興味がある企業5社程度の応募で良かったと思われる
職務経歴書
- そこまで詳しく読まれないことを前提として、主要なアピールポイントを上の方に分かりやすくまとめておくと良さそう
面接対策(一般)
- 場数をこなすと面接はどんどん上手くなるので、一番最初のスケジュールに志望度の高い企業を入れるのはできれば避けたい
- 職務経歴中心の自己紹介、転職理由、将来的になりたいエンジニア像、志望動機等の頻出の質問があり、基本的にどの企業でも同じような質問がされた
- 転職理由と将来像と志望動機を一貫性がある形で構築すると良いというのが、エージェントに教えて貰った一般的な攻略法
- これをウケが悪くなり過ぎない程度に本音に近い形で喋ることで、自分のやりたいことにマッチする企業かどうかこちら側からも見極めることができる
- 自己紹介が当初長くなりすぎていて、途中から内容を絞って短くした
- 転職理由と将来像と志望動機を一貫性がある形で構築すると良いというのが、エージェントに教えて貰った一般的な攻略法
- ハキハキとテンポ良く簡潔に分かりやすく答えることを意識するとウケが良さそう
- 最後に質問時間があるので、事前に企業研究を良く行った上で、ビジネスモデル等について質問をすると好感触になりそう
- とある人気企業の最終面接でカルチャーマッチや入社後の貢献イメージについてシビアに深堀りされてテンパってしまい、落とされた
面接対策(技術)
- 自分が関わったプロジェクトで苦労したことやそれをどう乗り越えたかについてのエピソード、また実装上の工夫については聞かれることが多かった
- どのプロジェクトについてアピールするかは事前に想定して、実装上の工夫について掘り下げて聞かれることを前提として詳しく準備しておくと良さそう
- 技術的な観点は選考を通過するかだけでなく、内定後の社内グレードに基づくオファー年収にも関わってくるので、自分の業務経験や知識については可能な限り掘り下げて復習して臨むと良さそう
- 質問に回答した内容について「それってどういうことですか?」みたいに2回くらい掘り下げられることを想定して、各技術トピックについての回答をイメトレしておくと良さそう
- 掘り下げられたら答えに窮するような話題には自分からは触れず、理解度が一定以上高いトピックについてのみアピールすることを心がけると良さそう
- 私が聞かれて困った質問は「DBのパフォーマンスチューニングやったことありますか」「大量アクセスを考慮した実装の工夫の経験はありますか」「Webアプリケーションにおけるキャッシュ利用について知っていることを教えてください」など
- 個人開発の経験(私の場合短歌投稿サイトUtakataなど)は面接官の性格によっては話が盛り上がる(逆にまったく興味を持たれないことも多い)ので、職務経歴書に書いておくと良さそう
コーディング試験
何らかの実技試験がある企業も多く、形式には以下のタイプがあった。
メール試験
- メールで送られてくる論述問題、プログラミング問題を2時間や3時間の制限時間内で回答して返信する
- Google検索可能
- Webアプリケーションの運用やパフォーマンス改善に関する論述問題と、オブジェクト指向プログラミング問題、アルゴリズム系のプログラミング問題の構成が多かった
- アルゴリズム問題はググっても簡単に分からないような問題を出題して来るので、日頃から慣れていないと上手く回答することは難しい
- Web APIを利用する問題は頻出と思われるため、フレームワークに依存しないHTTPクライアント利用については事前に慣れておいた方が良さそう
- 必ずしも全問正解が内定の必要条件ではなく、アルゴリズム問題は解けなかったけれど内定が出た企業があった
- 回答内容を後の面接でライブコーディングして更に掘り下げるタイプの選考をする企業があった
ライブコーディング試験
リファレンスチェック
- 最終面接前後のタイミングで現職の上司、同僚にアンケート形式で職場での印象を書いて貰って提出する「リファレンスチェック」という仕組みを導入している企業がある
- back checkやASHIATOのようなリファレンスチェックサービスが利用されている
- リファレンスチェックをお願いした人に転職活動していることを無断で経営者にシェアされてしまうトラブル*1があり、引き止め交渉があってちょっと大変だった
オファー
- 最終面接を経て内定後、年収等の条件を提示されるオファー面談がある
- この機会に残業時間等の条件を質問できるので、内定が出るまでの面接で労働条件についての質問をする必要はない
- オファー年収については企業間での差がかなり大きくなる(私の場合3社で約50万円のレンジがあった)ため、選考が進んでいる企業については志望度がやや低くても安易に選考を辞退せず内定を取りに行った方が良さそう
- 私の場合、当初の第一志望ではなくオファー年収が高い企業の内定を受諾した
個人的なキャリアプランについて
- 現職が少人数ベンチャー企業であるが故のダメな部分を感じることが多かったため、もう少し体制のしっかりした企業が良さそうと思い、いわゆる大企業も受けてみたけれど、分業体制がしっかりし過ぎている会社は合わなそうだった
- 私は技術力だけでなく、プロジェクト進行力とかビジネスサイド調整力などのコミュニケーション面も含めて勝負しないと相対的な価値が出ないタイプなので、そうなるとやはりベンチャー企業との相性が良いと再確認した
- 転職後もかなりスタートアップ色の強い現場での仕事になる
- 正直ベンチャーの「成長」周りのノリしんどいなあ、もっとマッタリ働きたいなあと思うところもあるけれど、流石に今のスキル感ではまだ守りには入れなさそうだった
- ベテラン感のあるエンジニアになるのが直近の目標
*1:「やめて欲しくなくて」とのことだったけれど、勝手にシェアするのは流石にどうかと思った。