今日、名古屋の小さなIT企業の面接に行って、その場で内定を貰った。これで就活は終わり。マイナビとリクナビから秒速で退会する。学生を過剰な競争に巻き込み、恐怖を糧とするevilな連中との縁を切れたことはまず良かったと思う。
就活の経緯をまとめておく。
祈られ
1. Z社(通信教育大手)
書類とGDの一次選考で祈られ。静岡の本社の雰囲気はかなり良かっただけに残念。就活の厳しさを思い知る。
2. I社(ガラス大手)
GDの一次選考で祈られ。岩倉に本社のある東証一部上場の老舗だけれど、他の就活生は愛知の私大のDQNばかりだった。自分の就職活動の方針が根本的に間違っていたことを悟る。
内定
3. C社(中小SIer(一次請けと作業請負がメイン))
就活不適合者の高学歴文系を掻き集めて、OracleのJavaの資格を短期間で取得させて即席のSEとして活用する戦略を取る会社。労働時間中に資格勉強の時間を作ってくれたり、経営陣がアウトロー感の漂う緩いノリだったりと、ある種の文系の心を惹きつける要素がある。私の大学の文学部出身者が最大派閥を占めていて、その内の一人が2013年に亡くなっている(入社二年目。とある研究室のHPに掲載されていたOB進路情報にて確認)。
選考は面接が二回。二回とも雑談っぽい雰囲気で生い立ちを語るだけの簡単なもの。ドヤ顔で自分の人生の話をして、感心しながら聞いて貰える素敵体験。
4. 名古屋の小さなIT企業
自社開発100%で、請負の仕事は一切しないという点と、硬派な社風が魅力的。大学のOBも2人いる。事務担当の女性が2人いる以外は全員男性でちょっとヲタサーっぽい。
選考は、副社長との面接を兼ねた説明会と、たまたま京都で商談があったので、社長の営業活動を見学させて貰ったのと(異例の試みらしい)、今日の面接の3回。こちらもラフな雰囲気で自分語りを興味深く聞いて貰えて快適。
ここに就職することに決める。残業時間の多さ(月平均40時間)には震えているけれど、最初の3か月は定時で帰れるようだし、他に選択肢があるわけでもない。
まとめ
I社に祈られてからは、とにかく就職活動を辞めることだけを考えていた。「売り手市場」というのはつまり、人気企業は相変わらず想像を絶する競争倍率になるけれども、IT業界のような人手不足の(ブラックな)業界はたくさんあるよ、という意味だ。ITの中小はとにかくウェルカムな雰囲気で柔軟性のある選考を採用していて、結局いかにも面接らしい面接は一度も経験せずに就活を終えてしまった。
私が4社にしかエントリーできなかったのは、大学の授業を25コマフルで入れていることも大きい。この辺りも含めて就活にとって重要なことをまとめると、
- 出来るだけ偏差値の高い大学の、就職に強い学部に入学する
- 3年生のうちに単位を取る
- 出来るだけ早く就活を始める
- 色々な業界を見て、自分がやりたい仕事は何か、自分に出来ることは何か、考える
こんな感じになると思う。結局正攻法はシンプルで地道なものになるのだ。
しかし人気企業の就活は間違いなく茶番だし、選考の過程で人間性が侵害されるような嫌なこともたくさんある。嫌なことはしたくないよね。
大丈夫だ。何もしなくてもIT業界は受け容れてくれる。