副業は儲かるけれどやっぱりキツいよねという話

昨年の9月からやっていた副業を4月で終えることになったので、本業が正社員のWeb系エンジニアが行う業務委託の副業について、メリットとデメリットに感じたことを書きたい。

副業のメリット

儲かる

Web系エンジニアは現在大変な売り手市場で、業務委託契約の場合、中堅以上のスキルが有れば時間単価5000円以上の好条件で契約することができる。ちょっと副業をするだけで毎月10万円以上の副収入が得られる訳だ。実際にやってみて、貯金は見違えた勢いでグイグイ貯まるし、ちょっとした外食などの贅沢もやりたい放題で、お金には随分と余裕がある感じがした。

人間関係・仕事の経験の幅が広がる

副業先のエンジニアと色々話したり、本業とは違う現場で仕事をするのはなかなか面白かった。Web系ベンチャーの現場には悲喜こもごもがあり、現場を重ねるとそれぞれに味わい深い体験ができる。エンジニア的には未経験の技術構成に触れてスキルセットが増えるのも嬉しいところだろう。

副業のデメリット

普通にしんどい

転職直後で、本業の業務量に比較的余裕がある時期に副業を始めたけれど、その後本業で開発チームリーダー的な役回りが期待されるようになり、本業が尋常でなく忙しくなって副業との両立が難しくなった。平日の仕事後にやるにしても、休日にやるにしても、フルタイムの仕事とは別に更に働くというのは無茶な話で、ましてや本業がWeb系ベンチャーのフルコミット労働だとしたらなおさらだ。

仕事中心の生活になり、文化的な活動ができなくなる

定期的に更新していたこのブログの直近の更新が副業を始めた際の記事であることに象徴的なように、副業までやっていると生活が仕事中心になって、その他の文化的なことを行う余裕がまったくなくなる。せっかく昨年奈良に移住して来たのに休日の散策なども十分にできていなかったのも残念に感じていた。

Web系ベンチャー正社員フルコミット労働のコスパの悪さとやりがいについて

このような事情があり、当面は副業はやらないでおこうと思っているけれど、金儲けの観点で言うと、本業と副業を上手く程々にやりくりするのが圧倒的にコスパが良い印象がある。今やっているWeb系ベンチャーのフルコミット労働は、死ぬほど頑張ってショボい昇給を得るものなので、どう考えても労力に対してリターンが薄い。とは言えベンチャーに勤めている以上はフルコミットでやるのが醍醐味という部分もあり、働き方における理想とは何なのだろうと、改めて思ったりもしている。