ライスさんの「からかい」批判を読んだ感想

ライスさんの記事を読んで、真っ当な批判で、支持できると思った。

その一方で、一般論として、こういった不誠実な議論を展開する論客や、その支持者に抗議することはなかなか難しいものがある。

まず、記事中でライスさんがされているような、特定界隈の攻撃のターゲットになることは、なかなかに耐え難いストレスを生むだろう。

また、このライスさんの記事に関するTwitterの反応を見れば分かるように、このレベルの事象についても、「どっちもどっち」的な相対化や、「からかい」や「いじめ」などの用語について、記事と無関係な文脈での一点突破の「論破」を試みる人間が多く、このような論客に言及すると、論客本人だけでなく、好き勝手に小理屈を展開する有象無象のユーザーの出現に苛立たしい思いをすることになりそうだ。

そのような中で、

というか、御田寺の行っているような「からかい」行為を許容しないというくらいの良心は、わたしに限らず、誰にでも持っていてほしいものだ。御田寺やその取り巻きの「からかい」行為を見て見ぬ振りをしながら、「御田寺の言論にも耳を傾けるべきところがある」としたり顔で言っている人々に対しては、いじめに参加している人に対して抱くのと同じような軽蔑の気持ちをわたしは抱いている。

ライスさんの記事が、敢えてどうとでも小理屈で反論できそうな、隙のある道徳的言及で締められているのは面白いと思った。こういう言いっぱなしの価値観の表明で実際十分なのだろうなと思う。