2026年の1月始めから2月半ばにかけて転職活動をしていたので、考えていたことを振り返ってみたい。
転職を考えたきっかけ
約5年勤めていた現職で、私は新規プロダクトの開発を中心に担う遊撃隊的な部署で、チームリーダーをしていた。
一方で会社としては、事業拡大に伴って、プロダクト全体を3つの役割に分け、共通基盤システムを介して全社的に連携していく構想が進んでいた。
昨年、この構想をさらに推し進めるかたちで、いわゆる「逆コンウェイの法則」の考え方で、開発部署を3層に整理する組織再編が実施された。その結果、私の所属部署も、プロダクトとメンバーが綺麗に3つに分かれ、既存部署に統合されてしまった。
この組織分割によって、開発者としてビジネスやユーザー体験に関われる範囲が狭まり、自分が仕事を通して実現したい価値提供から遠ざかると感じたため、転職を検討するようになった。
今回の転職で重視したこと
今回の転職では、ユーザーからのフィードバックに近い距離で開発できることと、現場で開発を推進できることを重視していた。
現職では、組織の拡大にともなって部署間のコミュニケーションがボトルネックになりつつあり、そこにやりづらさを感じていたため、応募先は自然と小さめの企業が中心になった。
また、カジュアル面談を通じて、製造業DXの領域には勢いのあるベンチャー企業が多く、今かなり活発な市場になっていることが見えてきた。工場などの現場改善を通じて、ユーザーからのフィードバックに近い距離で開発できる点も、自分が重視していたことと重なっていたため、製造業DXに関わる求人を多く受けることになった。
転職活動の経過
今回の転職活動は短期で進めたかったので、転職エージェント2人とWantedlyでの自己応募という複数の経路を使って、一気に進めた。
年始から動き始め、毎週かなりの数の面接を入れながら進めた結果、ほぼ最短の1か月半で4社の内定が揃った。
今回は小さめの企業を中心に受けていたが、オファー面談まで進んでみると、特に規模の小さいスタートアップでは、仕事そのものは面白そうでも、人事労務制度が未整備で、入社後のリスクを読みきれないと感じる部分もあった。
そのため、最終的には、仕事の面白さを感じつつも、一定の規模があり、人事労務制度もある程度整っている会社を選ぶことにした。
年収は現職より100万円上がって800万円台になった。
エンジニアのキャリアは「やりたいことベース」でもよいのかもしれない
エンジニアのキャリアについて、スペシャリストとマネジメントのどちらを目指すか、みたいなテーマは誰にとっても悩ましいと思う。ただ、今回の転職で思ったのは、あまり「型」にはめて考えずに、自分の得意なこと・やりたいことベースでも意外に通用する、ということだ。
Webベンチャーのリーダー層に求められるのは、結局のところ「フワッとおまかせでいい感じに」みたいなところにつきるので、これまでの経験を活かして、技術・人・組織に謙虚に向き合うところに、おのずと道が開かれるのだと思う。
現職ではかなり仕事に打ち込んできて、年齢を重ねたことも影響しているのか、何だか根拠もなく自信があるようなところもある。新しい職場で何ができるのか、今から楽しみだ。